こんにちは
美QOL 丹羽 弘昌です
今回は足を内巻きにしてX脚にしてしまう大腿筋膜張筋という筋についてお伝えします。
偏平足や外反母趾、膝関節症の方もX脚からきていることがありますのでご覧ください。
水色の部分が大腿筋膜張筋です
途中から腸脛靭帯という強い繊維に繋がって
腰の骨から膝の横にかけて繋がっています。
歩くときに足を前に振り出す時に働く筋肉で
足を出す時に膝を内巻きにする働きもあります。
なぜこの筋肉がX脚に関係するのか
原因はこの筋肉でなく前回お伝えした腸腰筋にあります。
腸腰筋も足を前にだす働きがありますが
腸腰筋が不良姿勢で働かなくなると足を前に出す力も弱まってしまいます
その代わりに働くのが今回お伝えしている大腿筋膜張筋
代わりを果してくれて嬉しいのですがこの筋肉は膝を内巻きにする働きもありましたね
筋肉は使われるほど強くなり働きも強まる特性があります
この場合、足を前に出す働きだけでなく膝を内巻きにする能力も強まってしまうのです
その結果膝が内向きになるX脚になります。
ご自身かX脚かどうか調べるには両足を閉じれるとこまで閉じて膝の間に指二本入るか否かで分かります。
二本入る方はX脚ではありません、一本の方はX脚予備軍、全く入らない方はX脚です。
X脚になり進行が進むと将来的に膝関節症、股関節症になり歩行に支障が出て
最悪の場合歩けなくなることもあります。
特に女性だと骨密度が下がり始める40代後半から症状が悪化することが多いです。
骨が変形してしまうと手術が必要になってしまいますが
筋肉の調整で変形を未然に防ぐ、また症状が出てしまっている方でもQOL(生活の質)を上げることができます
まず最初にやっていただきたいのは歩き方の改善です
前回お伝えしたみぞおちから足が生えている感覚で歩くことで腸腰筋が活躍して
大腿筋膜張筋への負担が大きく減ります
そして次にしてもらいたいのが働きすぎている大腿筋膜張筋をストレッチで労わることです。
このように足を交差します
この場合伸びているのは交差のうしろにある左足です
骨盤の側面から太ももの外側がぐ~と伸びるはずです
使い過ぎでX脚は起きていることが多いので
足を前に出す働きを本来の筋肉にやってもらって
お疲れの筋は休んでもらうことがX脚の改善になります。
今回は詳しくお伝え出来ませんでしたが
X脚による足の底への荷重が内側に向くと偏平足や外反母趾にもなります
身体は連鎖連動して働いています
一部の筋肉が怠けると他の筋肉にしわ寄せがいき
そのしわ寄せがまた他の部位に伝わる
こうして身体は徐々に悪くなっていきます
私たちが提案している正しい姿勢は本来使われる筋が自分の持ち場で怠けず働いている状態です
そのお手伝いをさせていただいておりますので
ご自身で身体の不調に悩まれている方は是非ご相談ください。
ご精読ありがとうございました。